心のアンテナ
本日は「心のアンテナ」というお話です。
私たちは日常生活をしていく中で、家族や恋人や友人が
どんなことを望んでいるのかとか、何に悩んでいるのかとか、
一生懸命理解しよう・感じ取ろうとしていますよね。
例え言葉で何か言わなくても、いつもより輝いた顔をしていれば
「恋してるのかな」とかため息をついたり無口になっていれば
「悩みがあるのかな」とか思うこともあります。
私はそれを心のアンテナが働いている状態だと考えています。
このアンテナの感度が高ければ高いほど、相手の気持ちや
考えを察することができて良い事なのかと思いますが、
実はそうとも言えません。
アンテナの感度が高すぎると、
自分のことを想ってくれている相手の言葉や態度に
ちょっぴり含まれた悪意や自分本位の考えなどまで
感じとってしまいます。
例えば、担任の先生が熱心に進路相談に乗ってくれたとしても
それは先生自身の評価の為だと思ったり
例えば、親が就職の心配をしたり励ましてくれても
ニートになったら親の世間体が悪いからだと思ったり
例えば、ステキな恋人がいてうらやましいと言う友達の言葉に
嫌味や妬みを感じてしまったり
その感じ取った悪意や自分本位の考えに過剰に反応して
相手が嘘をついているとか、裏切られたように考えて
傷ついてしまったりするのです。
人は誰でも100%完全に相手の為だけを考えて言葉をかけたり
行動したりすることはできません。
それでも、100%ではなくても、その人があなたのことを
心配してくれていたり、想ってくれていることは
まぎれもない事実です。
時々的外れなアドバイスがあったとしても・・・です(笑)
心のアンテナの感度はほどほどにね。